出会い系サイトの良いところは、全国各地にいる「出会い候補」の異性から、様々な条件別に比較検討できる点にあります。出会いの候補――その絶対数が多いことはそれだけで有利に働くのです。
現在のところ、私が出会い系サイトを利用して求めているのは、結婚を前提とした真面目なお付き合いではありません。あくまで、体のつながりをメインとした、セフレとしての関係です。だからこそ、自分が相手に対して求める条件は、セックスをして満足できるかどうかです。心のつながりが全く必要でないと言うつもりはありませんが、それでもやっぱり体の価値というものは重要です。
相手の方もおそらく、僕の体に注目してくるだろうと思うのです。セックスして満足できないなら、はっきり言って何の価値もありませんからね。それに、相手の方にも複数の異性の友達がいる状況でしょうから、例えば浮気がどうのこうのといって目くじらを立てる必要もないのです。プラトニックな関係を築けないことは、お互いが暗黙のうちに理解しています。
複数のセフレ候補を比較検討するという考えは、このような前提から成り立っているのです。まず私が注目したのは、セフレと付き合うなら若い女の子が良いのか、それとも熟女の方がおいしいのかという点です。私はまだ二十代の後半ですので、どちらかといえば同世代の女の子とお付き合いがしたいなと考える年頃です。しかしながら、私より先にセフレ掲示板というものを利用し始めた友人は、セックスするなら熟女が開いての方が絶対にいいと言って譲りません。
まさか、熟女を相手に本気の結婚を考えているわけではないけれども、どうせセフレとして付き合うだけなのだから、セックスで満足させてもらった方が良い。それならセフレとして熟女を選ぶべきだ、というのです。その考えが間違っているのか正しいのか、すぐにその場では判断することができません。だから自分自身が、いろいろな候補とセックスしてみて理想の相手を選ぼうと考えたのです。
出会い系サイトとかセフレ掲示板というものに嫌悪感を持っている人にとっては、このような考え方は理解できないものでしょう。それでもいいのです、私は、恋愛とかセックスに関する価値観を他人に押し付けるつもりなど有りませんし、自分が決めた価値観に従って、十分に満足できる選択肢が取れればそれでいいと思っています。
